ねこ様

うちのねこ様。

野良出身で庭に居着いてしまったものを

慣らしました。

最初の頃は、メダカの餌を根性でこじ開けて食べるとか、

もともと、物置小屋の屋根に穴が空いていたところ

落ちたようなどんくさい猫なもので、

不器用で、お腹空かせて仕方なかったんでしょうね。

かわいそうで思い出しただけでも泣きそうになる。

彼は、警戒心も最初の頃は強くて。

遠くから羨ましそうな顔をしながらずっと見ていたのが

印象的な猫でした。

庭に居着いても、物陰に隠れて出てこない、逃げる。

の繰り返しでどうやったら仲良くなれんだろうと試行錯誤。

ダンボールを重ねたところで糞尿をしちゃうので、

猫砂を買ってきてプラケースに入れ、そのあたりにおいたら

ちゃんと用を足してくれる賢い子ではありました。

そのうち、警戒の塊ながら、煮干し、パン、をおいてあげておけば

食べていたり。

それでも、出てこない。

ある日、庭にやたら、紐が落ちていることに気づきました。

見たことない紐。

・・・猫が持ってきてる？？？

と思い、そこらに不意に落ちている紐で

物陰の猫にちょろちょろと動かしてやったら、

マテ貝みたいに飛びでては引っ込むを繰り返してました。

紐に我慢はできないよう。笑

その繰り返しでちょっと出てきたところ、体を撫でる。

触るコミュにケーションをできる限りとってみた。

すると我に返って、引っ込み、にゃああああああああ！！！

（俺としたことが！）みたいに鳴くんですよね。

こりゃなかなか距離感縮まないなーと思いつつ、

これを１週間ほどやりました、私も面白くて。

ある日、ちょろちょろしてたら、

いきなり、

ゴロニャン！！！！　と叫び（本当にゴロニャンって言うんですね、猫）

１８０°変わりました。出てきてスリスリして触って触ってを

アピールし、すごく懐いてくれました。

あの日は忘れません（いつだったかは忘れたが。笑）

諦めずにやることの大切さを知りました。

ずっと１週間は葛藤してたんでしょうね。猫としても死活問題な訳で、

でも、なんだか人って気になるし好きだなーとか。

猫もすごく踏ん切りをつけて飛び込んでみる、という行動を起こすんだな。

あのまま、野良だったら

耳もよくないし、どんくさいし、どんどん痩せてって

生きられなかったんじゃないかな、と思う。

よくうちの子になったねぇ。

可愛くて仕方ないです。

って言う自慢話。笑